9月18日(水)自主練2
再び自主練にやって来ました。キノコの季節になると、植物観察がおろそかになるので、今日は50/50の心構えです。
以前キノコ採りの時に見つけた木登りダイモンジソウ。
わずかに盛りを過ぎてはいるものの見事な満開です。もう一カ所、岩場のダイモンジソウは今年は見られなかったので、嬉しい花盛りです。
カサ裏が独特の針状。何ともきれいに美しく、よく出来ていることでしょうか。
味はありませんが、ゼラチン質で独特の食感が面白いキノコです。
ウラジロモミの樹下には、今年初お目見えのアカモミタケ。
美しいオレンジ色、カサ裏のヒダもオレンジ色、傷をつけるとオレンジ色の乳液が滲みます。茎には特徴的な楕円状の模様。本当に美しいキノコです。
ベニタケ科のキノコ特有のボソボソ感があって、私はあまり好みではありませんが、加熱してもきれいなオレンジ色が美しく、クリームパスタにしてみたことがあります。眼で味わうと言ったところでしょうか。
先週はたくさん見かけたタマゴタケも何本か。今年はタマゴタケの当たり年のような気がします。
カラマツ林に入るとキノボリイグチにハナイグチ。ヌメリスギタケやナラタケも出てきました。木に登ったアミハナイグチもまだまだ盛りです。
今日も御殿庭から子天狗塚に下るあたりは靄っていましたが、四辻辺りまで来ると、宝永火口が見えてきました。
カラマツは早くも黄金色に染まり始めていました。オンタデやイタドリも色付き始めてこれから草紅葉が上へと登って行きます。
下界は今日も猛暑、標高2000mのこの付近でも相当暑いものの、秋はやっぱり来ているようです。
刻々姿を変える雲、見え隠れする宝永山、雲間から射す陽の光、いつまでも見ていたい景色です。
復路は、モミや広葉樹の入り混じるあたりを地図読み練習をしながら、ウロウロ・・・ウロウロ。
いつもと違うところを歩くと、いつもと違うものに遭遇するものです。
立ち枯れの木にサンゴハリタケを見つけました。もう少し涼しくなって、10月が近い頃が時期と思っていましたので、思いがけなく嬉しいです。
細い針状の蓑のような、シャワーがそのまま固まったかのような。見つけて嬉しいサンゴハリタケ、食べても嬉しいサンゴハリタケです。
初お目見え。カサの大きさおよそ10㎝。全身暗紫色の何とも神秘的。フウセンタケ科特有の下ぶくれ体形です。
以前は食べられていたようですが、現在は毒キノコに分類。もっともあまり食べる気にはなりませんが。
いくつもフェアリーリング(菌輪)を見かけました。一番大きいものは直径5m程もあり、小さなもので2m。
キホウキタケがリングを作るとは知りませんでした。これがホウキタケだったら、小躍りするところです。残念。
4年目のキノコ修行。始めはチンプンカンプンでしたが、ようやく少し同定できるようになり、食べられるものはきちんと同定できるようになりました。
齢とともに忘れるのは高速ながら、それでも少しずつ、少しずつ、頭に残っていくようです。始めはバラバラと散らばっていたものが、一つ、二つとつながるようになり、芋づる式に理解が進むようになり始めると、しめたもの。知る楽しさ、面白さは齢と関係なく嬉しいものです。
9月11日(水)自主練
登山シーズンが終了し、すっかり静かになった富士山の麓にやって来ました。 偶然の出会いに恵まれ、キノコの師匠の教えを受け、この夏で4年目になりました。
私も少しずつ見分けができるようにはなりましたが、ともかく必要なのは経験値。師匠と一緒に歩けば、分からないとすぐ聞いてしまいます。これではいかん!分からないものはよくよく観察して、自分なりの同定をせねば進歩は望めません。
というわけで、自主練。
針葉樹と広葉樹の入り混じるあたり、良く目立つ真黄色のキノコが散見。カサ裏の管孔を見ればイグチの仲間であることは一目瞭然です。
おそらくキイロイグチと思われますが、軽い青変性ありとのこと。「これではいかん!」と思った矢先、重要なチェック事項を確かめるのを忘れてきました。
9月になっても続く猛暑で地面はカラカラ、コガネヤマドリもチチタケもほとんど見かけません。
いつもたくさんアミハナイグチが見られる斜面まで来ると、今年も変わらず生えています。
小ぶりで肉も薄く、軸は中空ですが、お味噌汁に入れると、ツルリトロリとしてとても美味しいキノコです。
さらに登って行きますと、ここにもあそこにもとタマゴタケ。こんなに多い年は初めてで、18本ゲット。最高記録です。
それにしても、可愛らしい姿。
今晩はタマゴタケ・オンリーのクリームパスタにでもしましょう。
カラマツが多くなってくるとイグチの仲間が増えてきます。
ハナイグチはまだでしたが、私の大好きなキノボリイグチはポツポツ出始めています。
美味しそうな色合いで、抜いてみると根元が黄色。それでアケボノというのでしょうか。
図鑑には「可食」とあります。微妙な表現ですね。食べられるけれど美味しくはないよ。という意味でしょうか。
私はこの根元を見ると、食べてみる気が失せます。
毒キノコも観察。
この白さ!「死の天使」「殺しの天使」の異名を持ち、70~100%の致死率を誇る?猛毒菌と聞けば、この白さもおどろおどろしく見えてきます。
仮に助かったとしても、生涯人工透析を受け続けなければならないと聞きます。
黄色いとんがり帽子に裾はフリフリまでついて、華奢で可愛らしいフォトジェニックなキノコです。
実際には死亡事故も発生したと聞いています。
毒キノコではないようですが、こんなに真っ黒なのは初めて見ました。
クロホコリタケと言うそうです。
4000種といわれるキノコのうち、1000~1500ほどは名前が付いていると言われますが、ほとんどが分かっていないのがキノコの世界です。
これまで食べられてきたものも、ある日毒キノコに分類されたり、毒の成分が分からず、打つ手なしの猛毒キノコもありと、キノコの世界は奥が深いです。
知らないキノコには手を出さない。少しでも疑問に思ったら捨てる。人からもらうと、まさか毒キノコをくれないだろうと思ってガードが緩むので要注意です。人にもらったりあげたりしない。これはキノコを楽しむための鉄則です。
御殿庭から二ツ塚に向かっていたところ、急な雨にやられました。このところ大気が不安定なので、雷にならないうちに急ぎ足で下りてきました。
フジアザミがたくさん咲いて、富士山の夏が終わります。
9月4日(水)シーズン本番
長らく居続けた台風10号が、やっとのことで過ぎ去りました。1週間ほど、毎日毎日激しい雨が降り続いて、網代の測候所では降水量の最高記録となりました。怖いほどの雨で、ともかく何事もなく過ぎてくれるのを、家の中で息を潜めているような状態でした。
今回は無事にやり過ごせましたが、温暖化とともに、今後もこんな状況が常態化するのではないかと心配になります。
ようやく回復したお天気を待って、富士山にやって来ました。たっぷりと降った雨で地面が潤い、気温も下って、キノコの出に期待大です。
ツガやシラビソの森は、暑くもなく寒くもなく快適です。標高2000mからキノコを探しながら、標高を上げていきます。
始めはなかなかお目当てのキノコに出会えませんでしたが、途中からホウキタケとツガタケがわんさか出てきました。
ホウキタケは一番良い時期のもので、軸が固く閉まって、虫が入っておらず、ずっしりとしています。
途中から、カゴが重くて肩が痛くなり、見つけても全員「パス」の連発でした。なかなか見つからない時に比べたら、何と贅沢なことでしょうか。ちなみに、これまで食べた中で、最高の味でした。
今日はヤマドリタケモドキを2本ゲット。
イタリアではポルチーニ、フランスでセップと言われる、最高級キノコの日本版の一つ。
赤いカサに丸い点々。図鑑で見知っていたものの初めて出会いました。一度出会いたいと思っていたキノコの一つです。
キノコの好みは人によってまちまちで、あまり一致しないところが面白いところです。ヤマドリタケモドキは師匠へ、タマゴタケは師匠の奥様へ。初お目見えのオオツガタケは私に。
干して炊き込みご飯にすると香り高く、人によってはマツタケと同等に好まれると聞いています。香茸という名前どおりで私も同感。
そっくりさんのケロウジはよく近くで見つかり、ケロウジを見つけたらコウタケあり、コウタケを見つけたらケロウジありと言われます。
紛らわしいのですが、ケロウジは食べられません。雨後でカサのササクレが目立ちませんが、割ってみるとカサの中心の穴が深く軸まで漏斗状に貫入しているのがコウタケです。
今日出会ったのは、アミハナイグチ、ショウゲンジ、ツガタケ、ミドリニガイグチ、ウラグロニガイグチ、ホウキタケ、アンズタケ、カラマツベニハナイグチ、キノボリイグチ、オオキノボリイグチ、タマゴタケ、オオツガタケ、ヤマドリタケモドキ、ドクヤマドリ、ヌメリササタケ、ツバアブラシメジ、ヤマドリタケ、ハナイグチ、コウタケ、カワリハツ、アカハツ、こんなところでしょうか。
(赤字は有毒、もしくは不可、不明)
朝6時半に入山、16時に下山。一日たっぷり楽しませてもらいました。さすがに下山時は皆疲れ気味で、ゴロゴロの下山道をヨレヨレしながら帰着しました。
富士山は懐深く豊かです。キノコシーズン、本格的に始まりました。ワクワクです。
8月20日(火)雨天撤退
深夜過ぎに猛烈な雷雨で、出かける時も雨でした。お昼前には上がる予報でしたので、今週も師匠とともに夏キノコの偵察に出かけて来ました。
ところが、登るにつれて雨は強くなり、潔くトットと撤退を決めました。根性なしともいえますが、物事に拘泥しないところが高齢者の良いところ、と良きに考えるのが得策というもの。
下って来るにつれて、陽が射して雨も上がって来たので、もう少しいつもとは違う道を歩いてみることにしました。
すでに老菌の状態でしたが、辺り一帯、それは見事なオオイチョウタケの群生に出会いました。大型のキノコで、大きいものだ20㎝を越えるほどになるそうです。このオオイチョウタケも20㎝近くあったでしょうか。あと数日早ければ食べ頃だったと思われます。残念、残念。
雨をたっぷりと吸い込んだ林床の苔の美しさ。踏んで歩くのが申し訳ないほどです。
雨天撤退となりましたが、おかげで見事なオオイチョウタケのシロに遭遇しました。早くも来年が楽しみ、ちょうど良い時期を狙って来たいと思います。
8月15日(木)夏の植物観察
お盆のこの時期は、出かければ手痛い目に会うので、毎年近くに植物観察に出かけることにしています。
それに、東光寺のお堂も解放されているので、昨日14日は母、20日は父の命日、しばし両親を偲ぶ良い機会でもあります。
東光寺に続くハコネザサのトンネルの向こうに、懐かしい二人の姿が見えるような・・・
草原の花たち。
今日一番の盛りの花です。フォッサマグナ要素のサクラガンピは、この辺りにも自生していますが、名前とは裏腹に薄黄色の花。
こちらのコガンピは桜色です。一つ一つは小さな花ですが、これだけ咲きこぼれていると見事です。
歌仙草と書きます。由来ははっきりしないようですが、雅な由来を想像させる名です。
ヒヨドリの鳴く頃に咲くと言われますが、ヒヨドリは一年中鳴いているような・・
マツムシが鳴く頃に咲くと言われるマツムシソウ。マツムシってどんな虫だったっけ。
季節の境があいまいになり、季節と人の営みやつながりも希薄になり、植物や動物の姿が消えていくのは、何も温暖化のせいだけではあるまいと思えます。
周りの生き物に触れる機会が減り、関心が薄れてしまったからでしょう。
ヒヨドリバナやカセンソウ、マツムシソウ、そんな名前を付けた時代の人と自然のつながりは豊かで濃密。もう二度と私たちの手には入らないのでしょう。
よくよく注意していれば、あちこちで見かけますが、あまりにも目立ちません。花柄が赤っぽく見えるこの時期に、かろうじて目に留まるでしょうか。ゴマ粒より小さな花が点々とついて、まさに蟻の塔。
沢筋の花たち。
桜の古木が山ほど苔やらツタやらを同居させていましたが、セッコクらしきものも見えます。拡大すると良く見えます。
まだ咲き残っていました。アジサイの中では珍しく葉が互生します。
南側に開けた草原はカンカン照りながら、斜面を吹き上ってくる海風は心地よく、暑さを感じません。
今日は良く晴れていますが、湿気は多く、山並みはベールがかかったよう。明日には台風が最接近するようです。
8月5日(月)滝めぐり
盛夏。とりわけ暑い今年の夏。同じセリフを毎年言っているような気がしないでもありませんが、確かに年々暑さは異常になっていくように感じます。
半世紀も前の私の子供の頃は、せいぜい30℃くらいだったのではないでしょうか。昼間暑くても朝夕にはスゥっと涼しくなったものです。
そのうち40℃越えも当たり前になってくるかもしれません。
こんな時は、川沿いの遊歩道を滝を巡りながら大滝まで下るコース。毎年恒例です。
伊豆を北と南に分ける天城峠に、1905年開通した旧天城隧道。日本最古の石造道路隧道です。このトンネルができて、北と南の往来は格段に便利になったと言います。
そして今、伊豆縦貫道がちょうどこの天城越えの新たなルートを作っています。私が生きている間に完成するでしょうか。
トンネルを抜けると河津に入り、天城峠が分ける川も河津川となって相模灘に流れていきます。
二階滝、平滑の滝は、河津七滝よりも上流にあり、落差の大きな二階滝とは対照的に、平滑の滝は、大きな一枚岩を滑めるように流れ落ちていて、暑さを忘れます。
宗太郎園地の杉並木を通り抜けると、猿田淵です。ここから大滝まで河津七滝が続きます。
釜滝にかかる橋が、何年か前に落ちて、滝底の遊歩道に下りることができなくなり残念です。見事な柱状節理の側壁は、底から見上げると迫力があります。
蛇滝の波打ちながら弧を描く柱状節理も美しい。
終着点、大滝まで汗だくでたどり着いて、恒例のかき氷。この時のかき氷は格別の美味しさです。
久しぶりに会えましたね。
林床の緑の苔に紛れて、目立ちません。
よくよく見れば、ベロンと大きな唇弁がユーモラスです。
7月31日(水)御殿庭
本日もキノコの下見です。猛暑続きの下界に比べれば森はまさに天国です。林床はカラカラかと思っていましたら、かなりしっとりしており、この辺りでは雨が降ったようです。キノコには何よりの恵みです。
顔ぶれは先日とほとんど変わらないものの、種類も数も増えてきました。チチタケにコガネヤマドリ、あとはアシベニイグチにアケボノアワタケくらいでしょうか。
チチタケは猛烈に栃木県民に愛されているキノコだそうで、この季節、必ずチタケ(チチタケ)うどんが登場するそうです。
味は悪くないものの、そのボソボソ感がどうしても美味しいと思えません。栃木県民以外は恐らく同意見という、珍しいキノコです。
色々な料理法を散々試し、栃木県民のようにナスと煮てみましたが・・・私は断念。師匠も同様、カモ肉と煮てみようと少しだけ採取しました。もう少し栃木県民の調理法を研究してみないと、どうにも気持ちが理解できないキノコです。
林床の夏の花たちです。
7月23日(火)シーズン入り
富士山も開山し、いつもの駐車場もにぎわってきました。 山頂を目指す人の群れを尻目に、師匠とともにいざ森の中へ。
このところの猛暑で、林床はずいぶんと乾いていますが、夏キノコたちがポツポツ出始めています。
さて、このキノコ。表面は褐色のビロード状。カサ裏は赤みがかった黄色、柄は赤い網目模様状、カサ裏を傷つけると暗青色に変色、柄を割ってみるとやはり暗青色に変色。
アシベニイグチかイロガワリか。師匠はアメリカウラベニイロガワリかもしれないとの意見です。私はイロガワリかと思いましたが、帰宅後よくよく調べてみたところ、アメリカウラベニイロガワリに傾いてきました。
アメリカウラベニイロガワリは美味しいキノコらしいのですが、よく似た猛毒・バライロウラベニイロガワリというのもあり、この手のキノコには手を出しません。
夏キノコの代表、チチタケが今日はたくさん出ていました。私が初めて覚えた記念すべきキノコでもあります。
これまでヒロハチチタケとしてきましたが、触ると滲み出る乳白色の液が茶色に変色するヒロハチチタケとはどうやら違うようで、チチタケとすべきとの師匠の意見あり。
ヒダが広いのでヒロハチチタケというようですが、実際には2つを並べて比較しないと、ヒダの密度だけで同定するのは難しい。
いずれにしても、両方食べられるのでよしとしましょう。
図鑑によって、食毒不明、可食、いろいろあり。要するに、未だよくわかっていないということですが、私は毎年食べています。
まあ、美味しくもなし、不味くもなし、大喜びで採って食べるほどではありません。
でも、名前どおり黄金色で、姿形も麗しい。
キノコの同定は難し、されど楽し。今年もキノコシーズン始まりました。
青富士が美しい季節です。
7月19日(金)八丁池
昨日、梅雨明けしました。今年も暑くなりそうです。
予報に反して、登るにつれ靄って来て、だんだん涼しくなってきました。カキっと晴れ渡る日もいいけれど、こんな森もまたよし。
夏のこの時期の問題は、猛烈な虫の大群に会うこと。一刻たりともじっとしていられず、たまらず虫よけネットを被りました。ネットを被っていると、ご飯を食べるのもちょっと難儀。仕方なく歩きながら食べることとなりました。
これも夏の風物詩です。
どこもかしこも一面ヒメシャラの花が散り敷いて、花の少ない時期を楽しませてくれます。
葉にはたくさんの明点、花弁の縁には点々と黒点、サワオトギリのようです。
いろんなキノコも出始めていましたが、今日の食べられるキノコは一つだけでした。知らなければとても食べられるとは思えませんが、とても美味しいキノコです。
ずいぶんと衰えが目立ってきました。これも自然の営みの一つとはいえ、次世代のブナが育っていない天城、このままでは、いずれ美しいブナの森はなくなってしまうのは必至です。
7月8日(月)富士山麓・再び
駐車場に着いたら、ニコニコと近づいて来る人あり。「今日は、何を見に来たのですか?」
期せずして同じセリフを発し、思わず大笑いです。先日、大カエデの下で偶然に出会い、フガクスズムシソウを見上げながらお話しした方でした!
自生ランの花期は短く、生育地はごく限られていて、人が同じところに集まって来るのは、不思議ではありません。その方は5合目辺りまでシテンクモキリソウを見に行くとのこと。
私はもう一度、先日のフガクスズムシソウをよく見たかったことと、他にも探してみようと思っていました。
普段は林床の花やキノコを探して、地面ばかりを見て歩いていますが、今日は上向きです。
新たに一株、別のイタヤカエデに見つけました。どこにいるか分るでしょうか。写真の中央部、よくよく、よくよく見ないと判りません。恐らく、花がない時はさらに見つけにくいと思われます。
拡大してみました。少しボケますが、それでもスズムシの羽根によく似た紫がかった唇弁が分かります。
こちらはツバメオモトが着生しているようです。実を付けていますね。来年は花の時期に見に来ようと思います。
それにしても、着生している木は、こちらもイタヤカエデ。ブナの古木に着生することが多いと言いますが、見つけたのは全てカエデの樹上でした。
この辺りは天城ほど大きなブナがないからかもしれません。
帰路、キバナノショウキランを見つけました。まだ蕾です。昨年見かけたのはちょうど10日過ぎ、この近くでした。
数日で咲きそうなので、また見に来たくなりました。
林床の花たち。
今日も猛烈な暑さで、林床は乾いていましたが、今年初のタマゴタケを見つけました。