7月25日(水) 富士山南麓
水ケ塚公園から須山口登山道を歩き始めます。
夏の富士山はなかなか姿を見せてはくれません。 今日はこの案内板の富士山のみでした。
ウラジロモミ、カマツカ、オオイタヤメイゲツ、ミズナラ、ヒコサンヒメシャラ、シラビソ、イトマキイタヤカエデ、ナナカマド、ヤブデマリ、トウゴクミツバツツジ、ヤマハンノキ、ブナ、カツラ、オオカメノキ、リョウブ・・・・富士山の南麓に広がる広大な原生林は、植物観察をしながらゆっくり歩けば切りなく楽しい豊かな森です。
幕岩近くに高度が上がってくると、カラマツ林が広がってきます。
さらに三辻まで来ると、カラマツは地を這い、オンタデやメイゲツソウのパッチワークのような群落が広がる荒涼とした森林限界の砂礫地が広がります。
豊かな樹林もさることながら、ここもまた富士山らしい美しさです。
三辻: 道標の向こうには宝永火口が見えるはず・・・・ご覧のとおり視界ゼロです。
二ツ塚上塚: 今日はゆっくり植物観察中心のつもりでしたが、ここまで来たらやっぱり登るか。
上塚の方が高くてきついので先に登ることにします。
富士山の代表的な側火山である二ツ塚はザレザレの砂礫のスコリア丘です。
一歩踏み出せば半歩ずり落ちる、登るにはなかなかにシンドイのです。
山頂は視界ゼロながら、やはり気持ち良し。 まるで雲の中に浮かんでいるようです。
腹ごしらえをして下ります。 下りは一歩踏み出せば三歩はズズズッと滑り落ちる砂走リでアッと言う間に麓です。 その勢いで今度は下塚に登ります。
二ツ塚下塚: こちらもご覧のとおりの視界ゼロです。
山頂には「国産み」「神産み」の伊邪那岐命と伊邪那美命の碑があります。
富士山らしいと言わば言えます。
バイケイソウ: 花に逢うのは初めてです。意外に大きく、私の肩あたりまであるでしょうか。 終わりかけていたものの、林床に群落を作って見事でした。
ツルシラカネソウ: 葉の形、生育地から見て恐らく間違いないとは思います。
トウゴクサバノオと同じ仲間です。
オトギリソウの仲間: サワオトギリかイワオトギリか。 またはヒメオトギリか。 同定が難しいです。
イグチの仲間: キノコもまたどうも難しい。
裏が泡状、イグチの仲間であるのは間違いないものの食べてみる自信ありません。
マタタビ: 花の咲く頃、一部の葉が白くなるのでそれとわかります。
どうやら虫に見つけてもらうためのようです。
7月18日(水)
天城峠から三方へ
どうしたって暑いので、それならば山を歩いていた方がましです。
「夏の低山は暑くて登れない!」と言っていた友人もやって来ました。「こんなに暑いのによく山登りなんぞにやって来たね。」と憎まれ口を一つ叩き、いざ出発。
今日は天城峠から地図読み練習をしながら尾根道を三方まで行きます。
古峰:このコース、私は三度目なのに、「古峰」の山名表示板を見たのは初めてです。
どうやら私はいつも数メートル脇を通り抜けていたようです。
898mピーク:「御料地」境を示す道標があり、ブナの林が美しい。
山がちな伊豆半島の南と北を結んだ天城越えのルートは、昔からいろいろと変遷を重ねてきたようです。
一番古いルートが古峠を通る道、その次が二本杉峠。
旧の天城峠で吉田松陰やハリスの歩いた道。
それから旧天城隧道、そして現在の天城越えは新天城トンネルです。
改めてそんな歴史を知りました。
三方: 猿山からの道と三蓋山からの道、滑沢峠からの道が合流するところで、広々とした天井のようなブナとヒメシャラの美しい森が広がっています。
以前、猿山から小僧山の尾根道をを抜けてここに出た時、本当にホッとしました。
今日はここでお昼を食べようとやって来たのですが、まあ、虫の多いこと。
この時期大発生する小さな虫に友人はあちこち刺され、私の方はと言えばアブがブンブンやってくるのです。 どうやら私だけです。
虫の方にもそれぞれに事情も好みもあるようで。
暑い一日でした。
帰路の山稜線歩道は何も考えることなくただ目の前の道を行けばいいので、すっかりおしゃべりにウツツを抜かし、「古峠」を気付かず通り過ぎてしまったようです。
地図とコンパスで歩くと常に自分の位置を意識していますので、まずあり得ません。
漫然と歩くとこんなことも起こります。 道迷いの大きな原因でもあります。
気をつけましょう。
7月13日(金) 八丁池
日本中37℃、38℃の猛暑の予報が出ている朝7時の水生地です。
湿気が多いもののヒンヤリとした空気の中、降りしきるようなヒグラシの鳴き声に包まれて森へと歩き始めました。
夏のブナとヒメシャラの森。
ヒメシャラの花が散り敷き、意外にもまだアマギツツジが咲いています。
この季節にしては珍しく、八丁池展望台からはすっかり夏の装いの青富士が見えます。
池のほとりは静かで、向こう岸の水辺に鹿がお腹のあたりまで水に入っています。
鹿も暑いのでしょうか・・ なんとも美しい光景でしたが、毎度のことながらカメラマンの腕は今一つで、ボケているのが残念至極です。
暑い日でしたが、訓練も兼ねて戸塚峠まで歩き戻ってきました。
しっかり汗をかき、しっかり歩き、温泉に浸かって友人の持って来てくれたノンアルコールピールを飲めば、夏の山の佳き一日かな。
クモキリソウ?: ここ2か月観察中。
6月14日に来た時に花穂が出始めていました。 それから1か月。 伸びてはいるもののまだ咲いていません。
開花まで結構時間がかかるようです。
タマゴダケ: 出始めましたね。
まだ殻を被った状態ですが、もう少しすればパカッと殻を割ってキノコが顔を出してきます。
赤くて毒キノコかと思いきや、食べられます。
昨年、自宅近くにもたくさん出たので、初めてコワゴワ食べてみました。
7月9日(月)
御中道を行く
恥ずかしながら、「御中道」とは何ぞやを知らぬままやって来ました。
5合目から6合目あたりを等高線に沿ってグルリと周回する道のことを「御中道」と呼んできたそうで、その歴史は古く役行者が始めた「御中道巡り」に端を発し、富士講信者の修行の道であったと言います。
富士山に3度以上の登頂を果たした者しか歩くことを許されなかったといわれています。
遥か昔より何をおいても富士山は信仰の山だったのです。
今は滑沢から大沢の大崩壊地帯のために一周はできず、御庭から大沢崩れまでを御中道と言っているとのことです。
御庭から大沢崩れまで、美しい富士山中腹の樹林帯を歩きます。
厳しい自然の中のシラビソや地を這うようなカラマツ、苔生した林床は植物の宝庫です。
滑沢:大崩落地帯の最初の沢。
ちょうど中腹にかかった雲に阻まれて何も見えませんでしたが、山並みが彫り込まれた石が置かれており、視界が良ければ見えるらしい南アルプスの山並みを想像してみます。
圧倒的な自然の凄まじさに息を呑み、今にも転がり落ちてきそうな巨石を見上げながら、信仰心がなくともどうか落ちてきませんようにと願いながら滑沢、仏石流し、一番沢を渉りました。
大沢崩れ: 最大の大崩落地帯で、山頂付近の最大幅は500m、深さ150mに達すると言われています。
私たちのいる地点は標高およそ2300mでかなり下方ながら、それでも足のすくむ展望です。
山の歴史を見れば富士山はまだ幼年期。 一つの崩落が次の崩落の呼び水となり、崩壊がどんどん進み山の姿を刻一刻と変えていく、まさにその現場が目の前にあります。 あの美しい姿を保つためには時々噴火をしなければ保てないともいいます。
帰路は御庭まで引き返し、右手に雲に見え隠れする富士山の頂、左手には先日登った大室山や長尾山などの側火山列を眺めならそのままスバルラン5合目まで歩いてきました。
7月3日(火) 河津七滝
先週6月29日、前夜の雨の雫が梢の先から降り注ぎ、遊歩道もしっとり、緑の天蓋の下は靄って湿度100%の函南原生林を歩いていました。
まさか、まさか、この日に梅雨明けするなんて・・・・・!
早目に一気にやって来た夏空にメゲそうなので、ほぼ下り一辺倒の楽々コース・河津七滝へ。
涼しげな水音と滝のしぶきを浴びながら川沿いの道を歩きます。 夏はこれですな。
旧天城隧道を抜けて寒天橋を渡れば二階滝。
さらに踊り子歩道を進んで平滑ノ滝へ。
宗太郎園地の杉並木を抜けると、七滝の始まり猿田淵に到着します。
釜滝: 柱状節理が見事です。
高さは20m以上はある断崖の上からロープをたらし、釣瓶のような方式で人の重みでスルスルとクモのように若い人たちが一人ずつ降りてきます。
聞けば今日は上流から沢下りだそうな。
若いというのはスゴイことです。
見ている方も暑さが吹っ飛びました。
エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝と順々に巡り、残念ながら一般の人は入ることができませんが、大滝を入れて河津七滝です。今年の夏は長くなりそうです。
早々と一足先に暑気払いをしてきました。
6月22日(金)
塔ノ峰から明星ケ岳へ
ドシャドシャと雨が降り続いて、久しぶりの雨上がり。
箱根の外輪山、塔ノ峰から明星ケ岳を歩きました。
阿弥陀寺: 塔ノ沢駅から山道を登ること20分。
紫陽花の寺として知られていますが、皇女和宮の菩提寺であるとは知りませんでした。
塔の沢に湯治に来られここで亡くなられたとのこと。
紫陽花は盛りの時を過ぎようといているにしても、訪れる人も少なく静かでした。
同行二人は相変わらずタフで、上りにかかれば下りの方がいいと言い、下りに来れば上りの方が楽だとヒーハー言いながら私はついて行きます。
残念ながら梅雨時、眺望はあまりよくはないものの、二子山、浅間山、鷹巣山、冠が岳など、内輪山の山並みを見れば登った甲斐あり。
堂ヶ島: 明星ケ岳から一気に早川の河岸まで降りると堂ヶ島です。
川の岸辺の露頭は、箱根火山の基盤となる400万年前の海底火山の時代の地層が川に削られて顔を出し、箱根の成立ちが垣間見える面白いところです。
やはり箱根は太閤秀吉や和宮、時代が下って多くの政治家も訪れた歴史ある超一級の日本の温泉観光地です。
古い旅館や橋の佇まいもいい風情でした。
箱根外輪山シリーズ、まだまだ続きます。
6月14日(木) アマギの森には
一人の時はゆっくり植物観察です。 初お目見えの植物にも会うことができました。
上り御幸歩道の大ヒメシャラ: 私のトレッキングポールが120㎝程、太さが判ります。
天城には大きなヒメシャラは数多くありますが、私の知る限りではこのヒメシャラが一番の太さではないでしょうか。
向峠あたりから、地図読み練習を兼ねて尾根へ登りました。
青スズ台の手前、標高1170mあたりの広い尾根には立派なブナが林立しています。
ポールと比べると大きさが想像できます。 手引頭の大ブナに劣らないのではないかと思います。
クモキリソウ?: ここ1か月月程、観察中。
ようやく花芽が伸び出してきました。
花が咲けば誰だか判るのですが。
ヒコサンヒメシャラ: 天城峠から八丁池、白砂天井付近はほとんどがヒメシャラです。
ヒコサンヒメシャラは少ないのですが、ヒメシャラより先に少し大きめの花を付けます。
ポッと紅を差した様な花びら一枚が特徴で、なんともきれいです。
もう少し先、カワゴ平に行くとほとんどがヒコサンヒメシャラになります。
不思議ですね。
ヤシャビシャクあるいはケナシヤシャビシャク: 初めて遭遇。 ブナに着生するとのこと。 たいていは高い木の先の方で気づかないことが多いらしい。
別名を「テンノウメ」といい、梅に似た花を付けるそうです。
ちょうど今は実が生り始めていて、食べられるようです。
ヤマグルマ: 今日見かけたヤマグルマです。 天城を歩けばヤマグルマは珍しい植物ではありません。
改めて少し調べてみました。
ヤマグルマは1科1属1種、つまり仲間がいないということです。 導管の代わりに仮導管を持つ裸子植物の形質を残す古いタイプの被子植物として有名なのだそうです。
あちこちで見かけたヤマグルマを並べてみました。どれも特異な姿で目を引きます。
成長過程で倒れたり、土砂に埋もれたり、折れたり、といったことが原因でこのような樹形になったのかと想像していました。
ところが、木の枝のすき間にたまった落ち葉や苔から発芽して大きくなることが往々にしてあるらしく、元の木が枯れたり、倒れたりしても根を伸ばしたり、横倒しになりながらドッコイ生き延びる逞しさを持っているらしいのです。
そう考えるとこうした姿になった訳も合点がいくように思えます。
オニシバリの実:ツヤツヤでグミのよう。思わず食べそうになりますが有毒です。
6月4日(月) 富士山の側火山たち
大室山南峰からの絶景です。
友人が見上げる富士山の手前には見渡す限り青木ヶ原樹海が広がり、その中に島のような山がポコポコと点在しているのが判るでしょうか。 富士山の側火山たちです。
私たちのいる大室山も富士山の側火山の一つです。 一番手前が鹿の頭、その向こうが片蓋山、その左側に弓射塚が見えます。
写し切れないさらにその左に、これから向かう長尾山も見えています。
少し西側の斜面に移動すれば、手前に毛無山の山塊、遥か奥には南アルプスの山並みがずらりと並び、同行二人は山座同定を楽しんでいます。
大室山の噴火口: 2人が下りていく明るい草原のように見えるところが火口です。
深さは100mほどあり、周りには原生林が広がっています。
富士山は噴火を繰り返し、貞観噴火(864年)の時に流れ出した溶岩流は富士北麓と大きな湖をほぼ埋め尽くしたと言われています。
3000年ほど前にできたと言われている大室山は、その時に埋まらずに残りました。 西湖、精進湖も埋め残しと言われています。
溶岩流に焼き尽くされて長らく続いた不毛の地に1100年の月日をかけて再生したのが青木ヶ原樹海です。
富士山は申し分のない美しさですが、一方で荒々しい自然そのものです。
噴火を繰り返して1707年の宝永噴火を最後に今に至るまでは穏やかですが、いつまた噴火しても全く不思議はありません。
そんな壮大な自然の営みをここではたくさん見ることができます。
樹海の中には多くの洞穴・風穴が点在し、大室山の山裾を歩けば右と左でくっきりと違いが判り、溶岩流の岸辺であることが見てとれます。
長尾山: 貞観噴火の時にできたスコリア丘。 大室山を一旦下り、野尻草原を通って直登しました。
途中噴火口が大小2つ。
大室山は昨年のやり残しの宿題で、今日は地図読み練習を兼ねて(先生付きです)、登頂できて大満足です。
熱海に戻り、温泉に立ち寄りました。 熱海では残り少なくなった共同浴場の一つ、山田湯です。
路地の奥に昔懐かしい佇まいで、タイル絵もなかなか。
ここの前庭には初対面からスリスリしてくれるニャンコがいます。
ななちゃんのキジトラ版で、こちらもなかなかに美形です。
6月1日(金) 熱海の山歩き
梅雨入り前の爽やかな晴天。
伊豆山神社から出発です。
東光寺の閻魔様と奪衣婆: 私の特にお気に入りの奪衣婆様。
六文銭を持たずに三途の川までやって来た亡者の衣服を剥ぎ取って木に懸け、その枝のしなり具合を見て生前の罪業の深さを計るのだそうです。
奪衣婆にはアシスタントのような懸衣翁というお爺さんがついており、木に懸けるのが役割だそうな。
奪衣婆は、言ってみれば閻魔様のところに送られる前の公判前整理のようなことをするわけで、地獄の沙汰は閻魔様より奪衣婆様が握っているような感じですね。
その点、なかなか気に入っています。
十国峠に着いた頃には富士山は雲隠れでしたが、ぐるりと360度の眺望はいつ来ても何度来ても素晴らしい。
今日のコースはいつもとは逆回り、伊豆山神社、岩戸山、東光寺、十国峠で折り返し、石仏の道を下りてきました。
石仏の道は広い防火帯の草原の道で、駿河灘や初島、大島、熱海の町や東海岸を眼下に、まるで海に飛び出しそうな爽快な急坂です。
ヤマアイ:染料植物としては有名で、古来より使われてきたと聞いていますが、初めて実物に遭遇しました。
アイ=藍といっても青ではなく、苔色のような緑を染めるようです。
擂り潰して布に包み叩き染めをしたようです。 堅牢度としてはあまりよくないと思われます。
調べてみたら、ヤマアイは伊豆半島では熱海近辺のみで生育が確認されているようです。
伊豆山神社と本宮の間の山道で見かけました。
ソクシンラン: 石仏の道の日当たりの良い斜面にたくさん生えていました。
こちらも初お目見えです。
NEW!
5月26日(土)
八丁池ふたたび
今週2度目の八丁池です。どんより曇天の下の八丁池は鏡のように静かです。
数日前はトウゴクミツバツツジの終盤でしたが、今日はアマギツツジに舞台を譲っています。
森を歩きながら見上げるとサラサドウダンが満天の星のごとくです。
「更紗満天星」と書きます。 全くおっしゃるとおりですね。
今日は久しぶりに下り八丁池歩道を歩きました。
大ブナとトンネルのある大株リョウブは健在で、こちらも久しぶりの再会です。
帰路、ふと見やった木の根元に小鹿がうずくまっていました。 お母さんとはぐれたのか怪我でもしたか・・・・心配でオバハン二人、声を掛けるもののきっと怖いね・・・。
しばらくして大きな声でひと啼きして森の中に走って行きましたが、少し足を引きずっているようでもありました。
がんばれ!と見送りました。
●●● 植物 ●●●
5月22日(火)
新緑の八丁池
今日はルートを決めずに来ました。
植物観察をしながら、途中で気の向くままに行ってみようかなと。
本谷川の河原に初めて降りてみました。
清らかに豊かに流れ落ちる水は、もう少し上に登るとパッタリと姿を消すのが本当に不思議です。
さらに上流部に白砂湧水、白砂天井があります。
その名のようにここの川床の岩は白いのです。
5月の天城の森。
緑はますます鮮やかになりトウゴクミツバツツジは終わって、早くもアマギツツジがチラホラ咲き始めています。
ヒメシャラはもうすぐでしょうか。
八丁池も春めいて、岸近くの水面に小魚が群れています。
もしかすると、モリアオガエルのオタマジャクシが落ちてくるのを待っているのかも・・・
このところ、白砂天井の広尾根を少しずつルートを変えながら歩いてみています。
今日は北寄りのルートで、雨水が最初に大地を削り込んだところ、うねるように蛇行しつつ森の中を走る岩尾川の源流部です。
青スズ台のサラサドウダン: 全くどうやって根を下ろしているのでしょうか。
立派に花も咲いています。
花の中を覗いてみれば、一つ一つに一匹ずつアリがいます。
テンナンショウの仲間:天南星と書きます。 美しい名前にシュールな姿。
同じ種類でも生育場所や個体差もあって、見分けが難しい植物です。
天城を歩いていてもたくさんの種類があり、お手上げ状態です。
●●● 植物 ●●●