9月28日(水)

南伊豆・入間から妻良へ

 

 

雨と台風に祟られた9月。

 

みんなが待ち望んでいたコースがやっと実現しました。

 

 

 

海岸沿いを歩くコースで、高い山はありません。 

 

ところが侮るなかれ。 

かつての海底火山が隆起した、その荒々しさそのままの急なアップダウンの連続でして、

中間地点でへこたれるところでした。

 

一番のハイライト、千畳敷です。

行ってみて、自分の目で見てみれば以下の説明は不要です。 

 

それほどに広大で素晴らしく、いつまでも眺めていたい景色です。

 

1000万年から200万年前に浅い海で噴火した海底火山の降り積もった火山灰や軽石の地層の上に私たちは立っています。

 

断崖には柔らかな地層を割りながら登って来たマグマが、まるで黒い蛇が登ってきたように縦に走っています。

 

 

雷おこしのような巨大な岩塊は、周りの断崖から転がり落ちてきたものでしょう。

軽石や砂や火山灰が海の中に降り積もって固まったもので、水の中では重い順に沈みますので、チョコレートケーキのように美しい層を見ることができます。

 

どちらが上かと想像しながら見るのも面白いですね。

かつての石切場でもあったところで、あちこちに四角く切り出した跡が残っています。

 

中間点の吉田で昼食。 今朝2時起きした私はお腹がペコペコでもう歩けない状態でしたが、燃料補給をして吉田から妻良へ。

 

どうしたって、歩かないと帰れない所なのです。

 

吉田から妻良もきつかったなあ・・・

 

 

今日のもう一つのハイライト。

 

先頭を歩く二人が寝ているイノシシとバッタリ。  

びっくりしたイノシシは左へ、たまげたニンゲンはみんなで大声あげて右へ。

何とか難を逃れました。

思い出しては皆大笑いですが、それも無事だったからのこと。 

用心、用心。

 

クタクタの一日。 

 

帰路、松崎・仁科の「なぎさの湯」に立ち寄って少し生き返り、家にたどり着いてビール。 

あまりに旨くてそのまま寝てしまいました。 

 

良き一日なり。

雷おこしのような岩塊
雷おこしのような岩塊
未同定
未同定


 

9月9日(金) 

伊豆山稜線歩道-その1

ー天城峠からつげ峠へー

 

 伊豆山稜線歩道は、伊豆半島の屋台骨を形作る山の稜線上をたどる全長43㎞に及ぶコースです。 

 

一気には当然無理なので、今回は天城峠からつげ峠までを往復しました。

 

 

二本杉峠までは歩いたことがあり、稜線上の平坦で歩きやすいコースでした。 

 

ところが8月の台風とこのところの雨続き。 

特につげ峠まではほとんど北斜面を歩くため、沢筋の崩落箇所が多く、木道が完全に落ちていたり、斜面がごっそり半円状に崩落して、靴の幅しか歩くスペースがなかったりと、かなり苦労しつつの山歩きとなりました。

 

 


 

 

三蓋山まで来ると、やっと優しいブナ林と樹々の間から見える景色にホッと一息です。

 

天城の山々、相模灘にポッカリ浮かぶ利島。 

 

城山と葛城山、沼津アルプスの山々も見えます。

 

 

つげ峠は広場のように開けていて、すっかり樹々が立ち枯れてしまっています。 

鹿の食害とも言われていますが、はっきりしないようです。

 

 

往復およそ19km。

なかなかハードでした。

 

 

 植物 

 

様々なキノコたち。 名前がほとんど分かりませんが、タマゴダケだけは分かります。

タマゴダケ 幼生の時は本当に卵のようです。
タマゴダケ 幼生の時は本当に卵のようです。
毒キノコと思いきや、すごく美味だそうな。
毒キノコと思いきや、すごく美味だそうな。
未同定
未同定
未同定
未同定
未同定
未同定
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
アマギアマチャ?
アマギアマチャ?
三蓋山の大ヒメシャラ
三蓋山の大ヒメシャラ
しばらくすると殻から黄身がのぞいているようになります。
しばらくすると殻から黄身がのぞいているようになります。
食べる気はまだありません。
食べる気はまだありません。
未同定
未同定
未同定
未同定
ヤマドリダケ
ヤマドリダケ
ジュウモンシダ
ジュウモンシダ
天城峠の大ブナ
天城峠の大ブナ