8月9日(火) 再訪・河津七滝
今日は植物好きの友人と二人、ゆっくり植物観察をしながら滝を下りました。
ふと杉の木立のかなたに目をやると・・・私たちも観察されているようです。
都心では37°だの、38°だのと言われていますが、川沿いの遊歩道は別世界です。
●●● 植物 ●●●
マルミノヤマゴボウ
よく見かけるヤマゴボウやヨウシュヤマゴボウのように果穂が垂れ下がらず、かなり大型。同種だとは思いましたが、帰ってから調べてみました。同じく帰化植物化と思いきや、意外にも在来種です。
キジョラン
鬼女ランと書きます。 この特異な名前は、その実がはじけて綿毛がはみ出した姿が髪を振り乱した鬼女に見えることから付けられたと言われています。 なんとなく心惹かれます。 まだ見たことはありませんが、一度は巡り会いたいものです。 ランと付きますが、ガガイモ科。 現在は統合されてキョウチクトウ科に分類されました。 葉に空いた丸い穴は、アサギマダラの幼虫が食べた痕です。
ミヤマカタバミ
町中でもよく見かけるカタバミは、もう少し丸っこいハート型をしています。
オオバノハチジョウシダ ?
ナチシダも大型ですが、こちらも大型で見事な株立ちです。シダ類、コケ類、キノコ類。 勉強不足です。 見分けは本当に難しいですね。
ジャケツイバラ
マメ科ながら茎にトゲがあります。花は黄色の房状で、伊豆の東海岸沿いの135号線を走っていると、5月ごろ急斜面の木に絡むように咲いているのを見かけます。遠くから見ると黄色い藤のようにも見えます。
裏返してみると、いました、いました! アサギマダラは海を渡って2000km以上の渡りをすることで知られています。
その食草のキジョランは有毒植物ですが、その葉を食べて少しずつ体内に毒素をためて、天敵に食べられないようにしているそうです。
同じ仲間のイケマも食草ですが、こちらは冬に枯れてしまうので、常緑のキジョランに産卵することが多いようです。
生き物はすごいですね。
ナガバノヤブマオ
カラムシ科の植物は、自宅付近にも多種多様ですが、ナガバノヤブマオは初めてです。宗太郎園地近くに群生していました。
オオバノハチジョウシダ ? の裏
8月5日(金)
河津川・滝下り
暑い! ので、
毎年恒例、下りオンリーの滝巡りに。
行った事のない仲間のためにナマコ岩に寄り道してから、旧天城隧道を通って、二階滝、平滑ノ滝へと下っていきます。
宗太郎園地の杉並木を抜けると、水音が一層高くなり、七滝の入口・猿田淵です。
上流から順に、釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝、大滝へ。
河岸の柱状節理は、河津川に流れ込んだ溶岩と水が作り出した芸術品です。
滑らかに磨かれた川床の岩も何度見ても美しいですね。
●●● 植物 ●●●
カギカズラ
七滝で初めて見た植物で、まだほかで見かけたことがありません。
葉の付け根のかぎ爪を使って他の植物に這い上って行きます。
かぎ爪は2つ、1つと交互に付いているのも面白いところです。
その方が這い上りやすいのでしょうか。
このかぎ爪は「釣藤鉤」と呼ばれる生薬で、鎮痛、鎮痙、末梢血管を拡張して血圧を降下させる作用があるそうです。