2015年  7月  8月

 

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2015年7月12日(日)


城山から葛城山へ


伊豆三山と呼ばれる城山、葛城山、その先の発端丈山とも低山ながら、急峻な上り下りの侮れないきついコースで、以前三山を縦走して三津浜に下りた時は、翌日階段が下りられない程の筋肉痛に見舞われました。


10日ほど雨が降り続いた後の久しぶりの晴れ。

友人と二人、城山と葛城山、その先の益山寺に足を延ばして往復することにしました。


石丁場の跡
石丁場の跡

 

 

いそいそ出かけましたが、雨水は城山の登山口に集まって沢状態、すぐ脇を流れる狩野川にザアザアと流れ込んでいました。


岩はゴロゴロ、ぬかるみと流れる水に苦闘しながら登って行くと、石丁場の跡が現れ、垂直にそびえ立つ城山の南壁が現れます。

城山はロッククライミングのメッカでもあります。

城山の南壁
城山の南壁






城山の頂上からはぐるりと伊豆全体が見渡せます。

湿気が多く、富士山は見えませんでしたが、眼下には狩野川、田方平野。

天城の山々に駿河湾。




七つ岩
七つ岩

 

 

城山から葛城山方面へのルートに戻り、海底火山であった時代の名残である七つ岩を通り、益山寺へ。

 

 

静かな山寺で、大銀杏と大楓が見事です。

境内を借りてお昼としました。

大銀杏
大銀杏
大楓
大楓

益山寺から引き返して、今度は葛城山へ。

いったん下ってから岩だらけの急坂を登るのですが、これがきつい。

ようやくたどり着いた葛城山はロープウェイで数分で難なく上って来られる観光地です。

さすがに頂上で写真を撮るのも忘れて、イチゴ氷をガツガツ食べてやっと生き返りました。


同じ道を引き返しての下山ですが、下るにしたがって、ぬかるみと岩場と水で一歩一歩に神経を使いヘトヘトになって、ようやく樹々の間に自分の車が見えた時は、友人と二人、思わず万歳をしました。


帰り道、かつて暮らした伊豆長岡の共同浴場に寄りました。

昔と変わらぬ佇まいに熱い湯。

疲れは一気に吹っ飛び、これからは、山歩き+温泉は必須のセットかも・・・

 

 

コクサギ

 

沢沿いに多く見られる。

コクサギ葉序と言って、自身の名を冠した珍しい葉の並び。

左に2枚並び、今度は右に2枚並ぶ。

 

 

 

 

ハナイカダ実

 

葉の真ん中に花を付ける。

黒い実になっていた。


8月7日(金)

河津川・滝めぐり

初景滝
初景滝

酷暑の折なので、楽ちん下りコース。

水生地から河津七滝まで滝を訪ねながら河津川沿いを下りました。

 

今回初めて、旧天城隧道を歩いて通りました。

何となく怖い気がして、一人ではなかなか通れなかった道でした。



二階滝
二階滝

天城越えの舞台が順々に現れてきます。

つづら折りの道、寒天橋・・・しばらく行くと鬱蒼とした樹々の間に二階滝。



さらにワサビ田が点々とする河津川沿いの山道を下って行くと、平滑の滝。


幅20m程の一枚岩を流れ、すぐ水際まで行けました。

渡る風はひんやりと心地よく、水はさらに冷たくて、ホッと一息つきました。

下るにしたがって、沢は水量を増し、水音も高くなっていきます。

 

宗太郎園地の見事な杉林を抜けて行くと、河津七滝の入口、猿田淵に着きます。


この土地では滝は「たる」と呼ばれています。

「水が垂る」から来ているそうで、上流から次々と現れる七滝は まさにその言葉どおりです。


滝とともに柱状節理と呼ばれる岸壁も見事です。

2万5千年前に噴火した登尾南火山の溶岩が河津川に流れ込み、冷えて固まる時に六角の柱状に割れて出来たものです。

気が遠くなるような遥かな昔の話に思われますが、火山の歴史の中ではごく新しいものとのこと。

出合滝
出合滝

釜滝
釜滝

 

お昼前に七滝の終点まで来られたので、持参のお弁当をさておき、名物ワサビ丼をいただきました。

白いご飯に鰹節、好きなだけワサビを天盛りして、お醤油をかけるシンプルなもの。

美味しかったのですが、欲を言えばご飯を大盛りでお願いしたいところでした。

 

元気な同行者が歩き足りないと言うので、その先の湯ヶ野まで足を延ばしました。

川端康成が滞在し、「伊豆の踊り子」の舞台にもなった「福田屋」を訪ねました。

貸し切りの岩風呂と露天風呂ですっかり疲れも吹っ飛び、おまけに700円とは、安くてびっくりです。

 

ここの内風呂は創業当時からの榧風呂で、とても風情があり、写真だけ撮らせてもらいました。


盛夏ながら快適な滝めぐりでした。

少し涼しくなったら、次回はさらに上流の浄蓮の滝から下ってみたいと思います。

蛇滝
蛇滝
エビ滝
エビ滝