2017年のこと
12月24日(日) シュトーレン
今年はスイートポテトパンがやって来たと思っていたら、続いてシュトーレンも届きました。
彼女の作る天然酵母のシュトーレンは味わい深く、薄く切って少しずつ食べていきます。 日が経つほどに美味しくなる育てるパンです。
「食べ終わる頃に一番おいしくなるよ。」との由。
フランスにはpain d’épices (パン・デピス)というスパイスパンがあります。
シュトーレンと同じく長期保存が可能です。 私はディジョンだったか、アンジェだったかの尼僧院で作られていたものが好きでした。
長期保存可で軽く半年は大丈夫です。医食同源の意味合いもあったのではないかと想像しています。
地域によっていろいろあるようですが、かなり香りが強烈なので日本人好みではないかもしれません。 薄く切ってチーズやサワークリームを付けたり、お料理にも使いました。
パウンドケーキほどの大きさで軽く1㎏はあったでしょうか。 カッチカチで人に当たれば、確実にタンコブができる硬さです。
ドイツのシュトーレン、フランスのパン・デピス、イギリスのミンスミートパイ。 共通する食文化ですね。
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12月20日(水)
みかん三様
放置状態の鈴なり友人宅のみかん。
小粒ですが無農薬、完熟で味は濃くておいしい。
食べ切れないので3種作りました。
<1>
丸ごとコンポート
砂糖の分量はコンポートなら20%、ジャムなら40%にしています。
白い筋は重曹で湯がくとツルりときれいに取れますが、一番ビタミンCの多いところ。
私はそのまま煮てしまいます。
一晩漬けおくと味が浸みて美味しくなります。
<2> みかんシロップ
きれいな皮のみかんは大まかに輪切りにして同量の氷砂糖でみかんシロップを仕込みます。
<3> みかんジャム
子房に分けてジャムを作ります。
味も香りも飛んでしまわないようにあまり煮詰めません。
中火の強で一気に煮ます。
この季節になると毎年シュトーレンを送ってくれる友人。
今年は中身たっぷりのスイートポテトパンでした。
天然酵母にもいろいろありますが、このパンは丹沢酵母とのこと。
手作り好きの彼女は私の天然酵母パンの大先輩です。
私は酵母だけはレーズンでその都度立てますが、ブレッドメーカーで捏ね、空気を抜き、焼きをしてしまうアバウト派、彼女は本格派です。
私の作ったレーズン酵母パンと一緒にいただきます。
ドライイーストを使ったパンは時間通りにできる力任せな感じ。
酵母自体に味はないというものの、天然酵母のパンはじっくりゆっくり小麦のおいしさを引き出すから美味しいのでしょう。
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11月28日(火)
小春日和
昨晩遅くまでかかって剥いた吊るし柿。 表面が乾くまで2、3日はキーンと冷えた晴天で、風がそこそこ吹いてほしい・・・・のに、今日はうらうらとした無風のポカポカ陽気です。
ままならず。
テントウムシの冬ごもり飛翔も今日は絶好の日和らしく、たくさん飛んでいます。
大根の甘酢漬けを仕込み、一息ついたと思ったら、ダイダイが届きました。
私の住まう熱海の多賀地区はダイダイの産地で、この時期になると無人販売所にたくさん出てきます。
お正月飾りに使うダイダイですが、青みを残す時期ののものはスーパーでは見かけません。
産地ならではのことでしょう。
半分はポン酢用に絞り、半分はマーマレードにしました。
10月30日(月)
冬の便り
数日前から懐かしい鳴き声・・・・
何とか撮った写真はボケボケですが、背中の白い二つの紋付き。
「お嬢」です。
おかえり。よく帰ったね。
夕刻、散歩の時に私の袖にとまったのは「雪虫」です。
昨日の台風が暖かい空気を連れて来て、今日の熱海は暑いくらいのお天気でした。
東京では木枯らし一号が吹いたとか。
寒くなるかもしれません。
10月8日(日)
年中行事
半年ぶりに、仕込んだお味噌のフタを開け、よく混ぜ、もう一度詰め直して天地返しをします。
今年の夏は雨続きで、暑いと思う日がほとんどありませんでした。
お味噌にとってみればやっぱりガーンと暑い夏を越すことが必要で。
心配しましたが、今年も美味しくできました。
毎年変わらぬ行事が今年もできたことにただ感謝。
2016年仕込みのお味噌も熟成していい色合いになっています。
栗もいっぱい落ちていて、毎日拾いながら夕方の散歩をします。
今年も秋が長けていきます。
9月9日 夏じまい
ススキの花穂が出始めて、アキアカネも飛び交っています。
もう赤くはならないという青いトマトがたくさんやって来た。
どうしようか・・・
ジャムにしてみたら、爽やかな美味しさがなかなか。
ヨーグルトソースにはぴったりでした。
8月20日(日) タマゴタケ
こんなところに玉子が・・・・・
落ちているはずはなく
殻を破って顔を出したタマゴタケ
大きくなると、真ん中に突起ができます。
美味しいらしい。
食べてみたい40%、
食べる勇気なし60%
8月16日(水)
雨続き
一昨日も雨、昨日もあめ、今日もアメ、明日も雨らしいし、今週ずっと晴れマークなし。
8月になってからずっと雨続きです。
お布団は干せないわ、洗濯物は乾かないわ、窓も開けられないわ、ウオーキングもできないわ、ナスもキュウリもトマトもないわ。
夏は夏らしくあれ、と願う今日この頃。
いいこともあります。
ずっと涼しくて湿気たっぷりなので、織りがはかどる、はかどる。
時々ななちゃんにチョッカイを出しつつ
涼しいのでその気になって、去年の5月に仕込んで、すっかり美味しく熟成したミンスミートでミンスパイも焼いてみました。
一晩冷蔵庫で冷やして味が落ち着くと、美味しくなります。
8月8日(火) 台風一過
吹き返しの北寄りの風がゴーゴー吹き荒れた夕暮れの空。
生まれて初めて見ました。
二重の虹。
色の並びが反対になっています。
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8月6日(日)
ギー
7歳になったななちゃん、人間でいえば中年。
最近毛玉を吐くことが多くなって心配。
ネコにとっては普通のこと、といわれますが、やっぱり心配。
砂肝やバターがいいらしいと聞いたので。
砂肝はよく食べていますし、最近はエゴマオイルが多くなりましたが、久しぶりにギーを作りました。
本場インドではノンホモジナイズの生乳から作るそうでが、日本ではほぼ不可能。
発酵バターが入手できればベターですが、無塩バターで作るのが現実的です。
作り方は至極簡単。途中かき混ぜ不要ですが、くれぐれも焦がさないように。
④泡が大きくなってきて、黄白色に濁っていたバターがフッと透明になって鍋底が見えたら火を止める。
⑤茶こしで濾して保存します。
出て来たアクのようなものはタンパク質や糖分、パチパチというのは水分を飛ばしているからです。
出来上がったギーは純粋な乳脂肪分で、常温で半年はもちます。
冷蔵庫で冷やしてもOKです。
オメガ3脂肪酸、ビタミンA,Eが豊富で人間にもネコにも大変よろしいようで。
もちろん私も食べます。
ななちゃんは大好きで、作っている時から足元にいます。
植物性オイルだと寄っては来ません。
やっぱり肉食系だわ…
7月26日(水)
夏の香
今年も梅干しの土用干しが終わりました。
甘酸っぱいお陽様の匂いです。
この辺りはヤマユリの群落が見事でしたが、イノシシがほとんど食べてしまいました。
歩いていると、姿は見えなくとも爽やかで甘い香りで気づきます。
特に朝はこの香りに目覚めることもあります。
急な斜面や岩の隙間からわずかに残ったヤマユリが咲き始めました。
夏の香りです。
7月19日(水) 梅雨明け
大きな豪雨被害に見舞われたところがあった一方で、ほとんど降らないまま梅雨明けとなりました。
昨日は「雷雨が来て梅雨が明ける」
との言葉通りのすごい雷雨でした。
30分ほどで雷雲は行き過ぎ、虹がかかりました。
夏本番を告げる知人宅のブラックベリー。
散歩の途中で私が失敬し果実酒にして「ツルの恩返し」をしています。
ミント、レモングラス、ローズマリーに青ジソ。
わが家のハーブたちも元気に育っています。
↓ 黄色い花はゴーヤです。
7月5日(水)
もしかして・・・
裏山の草むらを歩けば、葉裏にいたりすることがよくあります。
気に留めたことはありませんでしたが、真面目に調べてみたところ・・・
もしかして、ひょっとしたらヒメボタルではないかと。
そういえば去年の今頃、偶然ホタルを見たのを思い出しました。
7月3日(月)
夕間暮れ
あ・・・・
ななちゃん。
今、蜻蜩が啼いたね。
6月24日(土) 梅仕事&etc
うっかりしていたら自宅付近の実山椒は芯が固くなってしまいました。
わが家は標高およそ400m。
700m近くある玄岳まで行けば実山椒もまさにグッドタイミングです。
さっと湯通しして冷凍しておきます。
お魚の煮付けやちりめん山椒には欠かせません。
熱海って面白い所です。
山が一気に海に落ち込む地形なので、少し山の上の方に行けば時期を逸したものもちょうど盛りだったり、逆に早くほしい時は 海岸近くまで下りればいいわけです。
梅干し用の梅はまだ青いので、2,3日置いて色づくのを待ちます。
梅シロップも仕込みました。
いつもは梅を割りますが、今回は丸ごと。
一番手抜きのやり方ですね。
あとは毎日氷砂糖が溶けるようにビンをゆするだけです。
6月17日(土)
落ち梅 ーつづきー
毎日かき混ぜながら大体1週間から2週間ほどすると、すっかり梅のエキスも出ています。
今年は長めに置いて16日目。梅を取り出して種を除き果肉は包丁で細かく叩いておきます。
梅味噌は中火にかけてツヤッとするまで練ります。
果肉を加えて、さらに2、3分煮ます。
粗熱が取れたらビンに詰めます。
6か月から1年は冷蔵庫で持ちますが、これも季節のもの。
梅の爽やかな酸っぱさと夏野菜の美味しい時期に食べるのがやはり一番です。
生野菜、蒸野菜、ワカメ、冷ややっこ、とってもよく合います。 旨い!
6月1日(木) 落ち梅
夏に欠かせない梅味噌。
熟してポタポタ落ちる梅で作ります。
味噌、砂糖、梅、
すべて同量。
簡単です。
砂糖は、冬は体を温めてくれるてんさい糖を、夏は体を冷やしてくれるきび砂糖を使います。
梅が青ければ数日おいて熟すのを待って順次投入。
混ぜて、布のフタをして毎日一度、かき混ぜながら一週間ほど待ちます。
つづく・・・
5月28日(日)
ドクダミ
名前も臭いもあまり好かれているとは言えないドクダミ。
花は白十文字に潔く、すっきりとしたいでたちが私は大好きです。
それ以上に十薬と言われるほどの薬効があって、子供の頃から馴染んでもきました。
虫に刺されれば葉っぱをペタッと貼られましたし、母が作る化粧水は私も自然に受け継いで作っています。
花の咲く頃が一番薬効が高いので、摘み取って洗い、水気が切れるまで干してから、ビンに細かくちぎってギュウギュウ詰め込みます。
35度のホワイトリカーを注いで3年待ちます。
1年でも使えますが、漢方の先生が3年置くといいよ、と言うのでそうしています。
カドがとれる感じです。
干してドクダミ茶にもします。
煮出すと臭いは気にならず、麦茶と一緒に煮出しても美味しく飲めます。
5月21日(日)
カリカリラッキョウ
泥ラッキョウもきれいに洗って皮を剥くと、ツルリと白くなります。
私は塩で下漬けしないで、甘酢の直漬けをします。
こうすると1年経ってもカリカリのラッキョウのままです。
ま、面倒なことは省いているだけですけど。
また、夏が来ますね。
5月6日(土)
丘に夏
立夏の頃、甘夏が美味しくなるそうな。
第2弾収穫。
皮まで香りが甘いので、甘夏シロップを仕込みました。
5月5日(金) 海に春
昨日今日と網代湾は赤潮に染まりました。
オレンジ色の絵の具を海に流したようです。
あまり良いイメージのない赤潮ですが、網代の漁師さんによれば「赤潮がやって来ると海に春が来る」そうです。
ようやく水が温み、魚が動き始める目安なのだそうです。
4月23日(日) 忙しい!
山を歩いてばかりいると、植物もどんどん育ちます。たまには真面目に家仕事。
甘夏を収穫して、
レーズン酵母のパンを焼き、
山椒の葉を収穫しました。
早くも花が付いていまして、葉と花山椒の佃煮を作ります。
もう少し遅れたら固くなって、出来ないところでした。
3月24日(金) 嬉し、楽し
初物を食べれば・・・・。
そこそこにしておこう。
野草摘みが楽しみな季節となりました。
2月19日(日) 風花
昼下がりチラリ、ホラリと風花が・・・
あわてて洗濯物を取り込みに・・・。
ところが、降ってくるのは雪ではなく、ワラを燃やした灰のようなもの?????
もしかして、ひょっとすると、この方のせいかも・・・ 今日は大室山の山焼きでした。
こんな事ってあるでしょうかねえ・・・
2月15日(水) ネーブル収穫
友人宅のネーブル。
半分以上鳥に突かれて惨憺たる有様でしたが、一番美味しいことを鳥はよく知っています。
触ればポロリと落ちるのは完熟の証拠で、ヘタから自然にはなれます。
あちこちお裾分けしても山ほどあり。
さてさて、明日から何を作ろう・・・
2月10日(金) 光の春
昨日の雪で伊豆大島も冠雪。今日はまばゆいばかりの春の日差しです。
「まず咲く」から「マンサク」というとおり、色のない冬枯れの中に真っ先に咲く鮮やかな黄色い花のマンサクが好きなのですが、咲いてみたら何と赤。
わが家の「マンサク」は珍しい赤花です。
クリスマスローズも咲き始めました。
この花が大好きだった亡き友の7回忌がもうすぐです。
いろんな思い出が一気に蘇る花です。
わが家のお嬢さまは陽だまりにて、ご覧のとおり。
1月31日(火) 冬野菜
早くも1月は今日で終わり。
一番寒い2月が始まりますが、日差しは明るく、日の入りも遅くなりました。
今冬の白菜漬けもこれが最後。 半日ほど日に干して、塩をふって下漬けします。
白菜は8玉、およそ16㎏。
大根の甘酢漬けは12本、およそ20㎏。
冬の私は大根と白菜からできています。
1月1日(日) 而今
新しい年が明けました。
只今、したい事を、したいようにするぞと呟いてみる年女です。