桜葉の塩漬け&桜餅 

桜の季節になると食べたくなる桜餅。蒸した餅米を乾燥させた道明寺粉を使ったものと、小麦粉の生地をクレープ状に巻いたものがあります。

 

桜餅は西と東、また好みによっても2つに分かれます。いずれも桜葉の塩漬けにくるみ、桜餅には欠かせないものです。

 

伊豆に自生するオオシマザクラの葉は、柔らかく香りも高いため、伊豆の松崎は生産量の70%を占める桜葉の塩漬けの産地になっているほどです。

 

わが家にもオオシマザクラの木があり、簡単にできるので作っています。桜餅以外にもいろいろと使いみちがあります。


桜葉の塩漬け

材料

桜葉*1:50g

塩     :桜葉の20%

白梅酢:50㏄

(なければ50㏄のお湯に10gの塩を混ぜて冷ましたもの)

 

準備するもの

漬け込み容器


① 桜葉はサッと洗って、水気を切っておく。

 

② ボールに入れた葉に熱湯を注ぎ、ほんのり桜葉の香りが立ったらお湯を捨てて冷水に漬ける。

 

 

 

③ 余分な水分を切って、大体同じ大きさの葉を10枚ずつに分け、10枚合わせて半分に折っておく。

 

④ 漬け込み容器の底に塩の1/3をふっておき、半分に折った桜葉を並べていく。

 

 

⑤ 並べ終わったら残りの塩をふって白梅酢を注ぐ。ラップを敷いて落し蓋をし、重石を置く。冷暗所で数日保管しておく。

 

⑥ 出来上がったら、空気が入らないように密閉袋に入れて冷凍保存*2する。


アドバイス

 

*1 オオシマザクラでなくても大丈夫です。食べるには少し硬いかもしれませんが、十分香りを楽しむことはできます。

 

*2 冷凍保存しておくと翌年まで十分持ちますし、塩分が多いので凍りません。そのまま使いたい枚数だけ取り出して使えます。

 

● 桜葉を敷いた上に白身魚をのせて蒸したり、サラダチキンを作る時に巻いたり、細かく刻んでご飯に混ぜたり、いろいろ使えて、ちょっとしたアクセントになります。

 

● 毎年こぼれ種から育つ大葉は、盛りの時期にはたくさん採れ過ぎてしまいます。同じようなやり方で大葉を漬けています。桜葉のように湯通しの必要はありませんし、白梅酢に漬ける必要もありません。

 

よく洗って水気をとり、一枚ずつ塩をパラパラ振りながら重ねていき、ぴっちりラップをして2~3日軽く重石をしておけば出来上がりです。 あつあつのご飯に一枚のせたり、おにぎりに巻いたり、細かく刻んでご飯に混ぜても美味しいです。


桜餅

作った桜葉の塩漬けを使って作ります。私は断然、道明寺粉派なので道明寺粉を使った桜餅を。

 

材料(10個分)

道明寺粉:150g

砂糖  :30g

水   :260㏄

あんこ :200g

 

準備するもの


① 水と砂糖を火にかけ、溶けたら道明寺粉を入れてサッと混ぜる。

 

② ふつふつしてきたら1分ほど火にかけて、火を止めて10分放置して蒸らす。

 

③ 等分に分けて、あんこを包み桜葉の塩漬けでくるむ。 


アドバイス

 

● 桜葉の塩漬けは好みで塩抜きをして使って下さい。 私はあんこを控えめな甘さにするので塩抜きしないで使うのが好みです。

 

● あんこは多めに作って冷凍保存をしています。保存袋に入れて薄くのばし、割りばしで筋目を付けておくと、凍っても必要な分だけポキッと折って取り出すことができて便利です。