7月21日(金)梅雨明け
幼い頃、私は爪を噛む癖があったそうです。 困った母は手当たり次第に物を持たせたそうです。
そのうちに物を壊したり、組み立てたり、作ったり、切ったり、張ったり、縫ったり、編んだり・・・・料理や保存食作り、そしてさらにそののち・・・織りにつながる原点はそこにあったようです。
何だかいつも手を動かしていないと落ち着かない、手仕事大好き人間になりました。
季節と共に過ぎる日々のことを綴ります。 2023年までのことは→こちら
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2月17日(月)春は光
荷物用のビニール紐でバックをもう一つ作りました。重いものをガシガシ入れても丈夫ですし、濡れても平気、おまけに平巻き一玉300円くらいでできてしまって、お得なことこの上なし。
グレーと黄色は昨年作ったもので、山の帰りの温泉セットが入っています。温泉で出会った人にも「作ったの~~~?」とよく聞かれます。
今回作った紫色は、買い物用です。
熱海桜はようやく5~6分でしょうか。早い年なら、12月の下旬頃に咲き始めて1月の半ばには満開を迎えるのに、今年は1か月ほど遅いです。昨年夏の猛暑、秋冬の暖かさで開花が遅れたのでしょう。
わが家の洋ランたちも花盛りを迎えようとしています。自力で育つ力が付くように、極力手をかけず、最小限の世話をするのみですが、毎年きれいに咲いてくれて嬉しいです。
日に日に日の出は早くなり、陽射しも春めいてきました。部屋の中で冬ごもりをしていたテントウムシたちが陽射しに誘われて、這い出し始めました。今週また寒くなるようなので、飛び立つのはもう少し待った方がいいかも。
1月23日(木)まだ1月
大寒を過ぎたとはいえ、本来はこれからが一番寒い季節。ところが、しばらくポカポカ陽気が続いています。
ありがたいけれども少し心配です。
友人宅のネーブルオレンジを収穫してきました。暑くて大汗をかきました。雨が降らなかったのに一つ一つがずっしりと重くて、美味しさをミチミチに詰め込んでいる感じ。
恒例のオレンジスライスを作りました。友人の夫君はこれが大好物。ツルの恩返しです。
詳しい作り方は →「オレンジスライス」
レモンも一山頂きました。もちろんこちらも無農薬、皮までしっかり使います。
スライスして同量の氷砂糖を入れ、レモンシロップを作ります。
白菜漬けも仕込みます。色々仕込んで一日が暮れます。
少し陽が伸びたでしょうか。
1月1日(水)2025年元旦
あけましておめでとうございます。
人間ならば、あらゆる全ての人の願いが同じだと信じたい。
健康で、天変地異に脅かされず、穏やかな日々が送れ、愚かしい戦争や殺戮のない世界が訪れますように。
12月6日(金)年の瀬
お正月が来るからといって、取り立てて特別なことをするわけではありませんが、季節ごとの年中行事はあります。
まずは来年のカレンダー作り。かれこれ30年近く、親しい友人に送ってきました。織った着物の端切れを貼り付けて来年の色を選びます。
毎年友人からもらうカレンダーは、ティッシュボックスに作り替えます。
きれいなカレンダーは捨てがたく、こうすればもう一度楽しんで、思い残すこともなし。
11月28日(木)冬支度
今年の猛烈な暑さの夏と、大発生したカメムシの影響か、干し柿用の柿がなかなか出て来ませんでした。
今年は無理かもと半ば諦めモードでしたが、ここに来てやっと手に入りました。例年よりも数は少ないものの無事吊るし終わりました。
今日は良く晴れて、ピュウピュウ風が吹き荒れ、絶好の干柿日和です。干柿は最初の2日が勝負。柿の表面をなるべく早く乾かすことで、カビを防いでくれます。あとは寒さがやってくれば美味しくなります。
キッチンがIHになったこともあり、IHでも熱燻のできる小さなスモーカーを買いました。
コンパクトスモーカーを持っていますが、こちらはもっぱらスモークベーコン専用です。
熱燻専用ならば、気軽にいろんな食材をスモークして楽しめそうです。
まずはさっそくスモークチーズを作ってみました。30分ほどで美味しく出来上がりました。今年の冬はいろいろスモークして楽しむとしますか。
陽だまり、気持ちいいねえ、ななちゃん。
11月13日(水)冬待ち
少し冷え込んだ日もあったものの、今週に入ってからは暖かな過ごしやすい日が続いています。11月も半ば、そろそろ干柿も仕込みたいところですが、こんなに暖かくてはすぐにカビてしまいます。キュッと冷えて、空っ風が吹く日が数日続いてくれないと、どうもなあ・・・・
地場のショウガがたくさん出てきました。
半分は火を入れて、お砂糖を入れて、生姜ジャムに。バタートーストに塗ったり、生姜湯にしたり、ヨーグルトにかけたり、ジンジャーエールにしたりと、冬場には欠かせません。
残りの半分は生のままフードプロセッサーにかけます。根性のある方はおろし金ですりおろして下さい。
口元一杯まで空気が入らないように瓶詰めして、2週間ほど冷蔵庫で寝かせると、発酵生姜が出来上がります。
生姜は生の状態だと、保存が難しいのですが、こうしておけば、必要な分を使いながら、半年は日持ちしてとても便利です。
ちょっとばかり、冬が待ち遠しい今日この頃です。
9月10日(火)酷暑自愛
来週には秋分を迎えるというのに、この暑さ! 標高1000mの小淵沢に住む知り合いが、今年は耐えかねてエアコンを入れたと聞きました。
エアコン導入しました。昼間は暑いけれども、夜にはやはり涼しくなって、エアコンを回すのはせいぜいお風呂上りか、すし飯を冷ます時くらいでしょうか。
わが家は標高400m弱ですが、海が近いので、海から吹く風は天の恵みです。ありがたい。
あれやこれやと仕込みました。
まずは、久しぶりにお手頃で良いキャベツがあったので、ザワークラウトに。1.9kg詰め込んで、もう少しビンにゆとりがないと、発酵してくると吹きこぼれて来そうです。
詳しくは →「ザワークラウト」
キャベツを刻んで、塩もみしている間にサツマイモのエチュベを作ります。
サツマイモに塩麹と発酵バターを加えて、しばらく置きます。水分が出てきたところで弱火にかけます。
エチュベは水やだしを加えず、野菜の水分だけで蒸し煮にする方法です。あっという間にできる圧力鍋も愛用していますが、じっくりゆっくりのエチュベも、よく作ります。
野菜はあらゆるものが可能で、みりんやお砂糖を加えなくても野菜の甘みが優しく、野菜そのものの旨味がギュッと詰まって、それはそれは美味しいです。
醤油麹もそろそろ良い具合。ほんの少し麹の粒が残る程度にブレンダーをかけて滑らかにします。
詳しくは →「醤油麹と塩麹」
ななちゃんも暑かろうね。美味しいもの食べて、後しばらく続きそうなこの暑さを乗り切りましょう。
7月20日(土)夏到来
遅めの梅雨入り、早めの梅雨明け。どちらにしても、暑い。
梅干しの土用干しを開始。梅雨明け10日。個人的には梅雨明け3日が、安定した晴天が続くような気がしています。
お日様たっぷり浴びて美味しくなります。
友人が畑で育てたスイカを持ってきてくれました。まあ、まあ、車から降ろすにしても、ちょっと未経験の重さ!
ななちゃんが早速チェックにやって来ました。なな3.1㎏、スイカ何と10㎏。ななちゃんの3倍強の重さです。
これくらいの大きさは市場でも見かけますが、見かけより相当重い。きっと中身はみっちりのことと思います。
「すごく甘いよ」との言葉どおり、おいしいこと!
スイカさえあれば、夏は生きていける私。
来年のスイカも予約しておかねば!
しばらくたらふく楽しめそうです。ごちそうさま。
ななちゃんにも一かけらあげましたが、プイ。
久しぶりに作った発酵バターは、私の指まで食べそうな勢いでした。
ネコだなぁ・・・・肉食動物だからねぇ・・
6月9日(日)梅事情
今年は、かつてない梅の不作が報じられています。一大産地の紀州南高梅しかり。毎年わが家に持ち込まれる友人宅の梅も、何とゼロです。今年の冬は暖かかったために、梅の開花が早まり、梅の受粉を担う虫の発生時期と合わなかったというのが、大きな理由だと聞きました。
長い年月の間にはそんなこともあるでしょう。毎年、毎年大量に実を生らせていては、木も疲れてしまいます。たまには休憩も必要ですね。
そんなことを思ってはいましたが、梅干しがない暮らしなどは考えられず、農協で何とか少し入手しました。確かに出ている量も少ないし、価格も高め。
青梅は梅シロップに、1ー2日置いて追熟させた梅は梅干しに。
熟しすぎた落ち梅や傷ついた梅などで作る梅味噌や梅ジャムが、今年はできないのがちょっと淋しい。
梅も梅ですが、わが家のミカンも、今年はほとんど花芽が付かず、実も生りそうにありません。
こんなことは初めてのことですが、梅と同じ理由でしょうか。あるいは、カメムシの大発生が原因かもしれません。
5月26日(金)そろそろ
ドクダミの花芽が見え始めました。
刈り取って、水洗いし、乾かしてから細かくちぎりながら、ビンにギュウギュウと詰め込みます。ホワイトリカーを注いで、そのまま1年から~3年放置。今年のドクダミ化粧水の仕込み完了。
花芽の上がる頃が一番薬効成分が高いので、その時期を逃さないことだけが大切です。
友人宅のビワも収穫に行ってきました。
日持ちがしないので、ジャムを作りました。ビワは煮ても崩れにくく、とろみがつきにくいので、ジャムと言うよりはヨーグルトやアイスクリームのソースに良さそうです。
とても美味しく出来上がりました。友人の夫君が腕の痛みに良く効くと言って愛用しているそうで、種も捨てずにホワイトリカーに漬けておきます。
わが家の裏手では、エゴノキ、ヤマボウシの花が咲き始め、鬱蒼と下草が茂り始めました。
コアジサイの花があわあわときれいです。梅雨入りも間近、そろそろ梅仕事を始める季節になりました。
5月3日(金)時は今
桜餅作りました。友人宅にも届けましょう。
時は今、すでに「柏餅」の季節かな?
まあ、良しとしますか。
4月30日(火)初夏
友人宅の甘夏を収穫してきました。
夏の気配がし始める、ちょうどゴールデンウイークの頃、美味しくなります。今年はとりわけたくさん生って、500㎏ほどあったのではないでしょうか。
毎年1日で採り終えるのに、今年は2日かかりました。初夏を通り越して真夏のような2日間でした。
水分も甘みもたっぷりです。恒例、マーマレードも作って、友人に鶴の恩返しです
この時期になると、孟宗竹のタケノコもそろそろ終わり。節の間も広がってきました。
こんなタケノコは、柔らかく丸ごと煮て、節を外し、シイタケや油揚げと一緒に煮て酢飯に混ぜてタケノコに詰め、タケノコの姿寿司を作ります。
少し重石をかけて一晩置き、押し寿司にしても美味しいです。
この時期ならではの眼福、口福の一品です。孟宗竹が終わると真竹の季節がやって来ます。
4月2日(火)半径5mの春
久しぶりに裏庭に出てみました。
斜面に建っているわが家の裏はやはり斜面で、手入れをしないので、庭と言うのは少々気が引けます。ここに住まう前から自生していた植物たちを、できうる限りそのままにしています。ガーデニングは性に合いません。
そうは言っても完全放置すれば歩けなくなってしまいますので、人一人が歩ける程度の山道のようなものを作っています。ケモノ道と言った方がピッタリかもしれません。実際、よくイノシシに掘られています。
20年前にここに来た時に見つけた、実生から育ったと思われる小指ほどの太さの桜の木は、今やわが家の屋根を越す大木になりました。真っ白な花を咲かせるオオシマザクラです。
アマギカンアオイはフォッサマグナ要素の植物で、この辺りにしか見られません。裏山にはたくさん自生していて、ちょうど今、地際に奇妙な花を付けています。
ギフチョウはカンアオイの葉に卵を産み、幼虫が育つと聞いています。アマギカンアオイには産卵しないのでしょうか。
ヒゴスミレを見つけました。この付近ではエイザンスミレを見かけることはありますが、ヒゴスミレは珍しいです。
エイザンスミレよりずっと深く切れ込む葉と白い花。エイザンスミレは淡い紫色。
半径5mなれど、花盛りです。
お向かいのお宅のコブシが見事です。白い炎が燃え立つような。隣の電信柱と比べると大きさが分かります。
夜桜ならぬ、夜コブシも幻想的で、暗闇に浮かぶ白い花を毎年楽しんでいます。
3月の半ばころから多賀の生ワカメも出始めました。
ジョウビタキは北に帰り、ウグイスやコジュケイが盛んに鳴き始めています。
わが家のベランダに巣作り材料を用意しました。ブラッシングしたななちゃんの毛は大そう人気です。ヤマガラがよくやって来ます。
2月12日(月)Rの季節
毎年、この季節になると神戸の友人より、牡蛎が送られてきます。
食べ物に好き嫌いはなく、人生の最後の日に何を食べたいかと問われても、かなり困ります。
とはいえ、牡蛎、とりわけ生牡蠣は5本の指に絶対入ります。 若い頃、4ダース食べたことがあり、今でも食べられると思いますが、齢なりに自重できるようになりました。
チーズ焼きもまた一味違った美味しさ。マヨネーズにチーズを振って、ニンニクのみじん切りをパラパラ、オリーブオイルをタラリとかけて焼くだけです。
自重した分はオイル漬けにしてみました。これはこれでまた美味。そのままつまんで良し、パスタと合えて良し。
久しぶりの白ワインとともに、たらふくいただきました
2月8日(木)春立ちぬ
予測通り南岸低気圧がやって来て、東京でも随分降ったようです。
熱海でも、山間部では必ず冬に一度は雪になります。予定していた山歩きは断念、しばらくは山越え道には雪が残りそうです。
待ちかねていた寒干し大根が出てきました。
大根一本を丸ごとしっかり干したものです。大根のミイラ状態。これで叩かれたら結構痛い。そんな状態になるように干すのは相当大変です。
しかし、ただ干しただけにあらず。これで大根のハリハリ漬けを作ると、それはそれは美味しいのです。ふつう、切干し大根で作ることが多いのですが、切って干した大根より、丸ごと干した大根は、旨味が逃げないためか、美味しさは格段に違います。
熱海の街中ではきっと満開でしょう。 わが家の辺りでは5、6分咲でしょうか。一番乗りの熱海桜が咲き始めると、これから4月末の八重桜まで、次々と桜が咲き継ぎ、春がやって来ます。
1月14日(日)季節は廻る
友人宅のネーブルを収穫してきました。毎年、違えずに実りを届けてくれる季節の果物たち。年明けはネーブルからです。
完熟したネーブルは、触るとポタリと落ちます。スーパーなどで売られているものには、しっかりヘタがあります。その方が良さそうに見えますが、完熟する前に収穫しているからです。
ヘタがないのは完熟して美味しい印。
1月9日(火)夜長
少しずつ夜明けも早くなり、夕暮れは遅くなってきたものの、冬の夜長はどうにも手が淋しくなります。
昨年のカレンダーのリメイク、今年はどうしようと思っていたところ、昨年作ったティッシュペーパーカバーをまたお願いされたので、これ幸い。考える手間が省けました。
やっぱり女性は実用的な方が好きなのですねえ。
キノコ採り用のカゴをもう一つ作りました。最初に作ったカゴを3年使ってみての改善点を取り入れました。
ゴロゴロしないように丸底を楕円に、風通しが良いように隙間を入れて。ハサミのホルダーも付けてみました。早くもキノコシーズン、待ち遠しくなります。
1月1日(月)2024新年
いつもの日々と変わらず新しい年が明けました。アタミザクラがほんの一輪。今年の冬は暖かいので咲き始めも少し遅いようです。
冬至が過ぎ、年が変わると、日に日に夜明けが早くなるのが分かります。
冬場は6時前に歩きに出かけていましたが、そろそろ30分ほど早めても良さそうです。
美しい日の出でした。
もう一人も元気で、これは自分のこと以上に嬉しいことです。
12月17日(金)冬の役者
12月も半ば、暖かな日が続いています。過ごしやすくて助かりますが、キンと冷える日もないと淋しいと思うのは贅沢でしょうか。
大根が丸々と太ってきて、美味しい季節になってきました。甘酢漬けを仕込みます。
今では、一年中どんな野菜でも手に入りますが、その季節季節の旬の野菜が一番おいしく、体にも優しいので、大根、白菜、カブといった冬の代表格をほとんどひと冬中食べています。
大根の葉も捨てず漬けます。
詳しくは→「大根の甘酢漬け&大根葉の漬物」
花柚子とダイダイは、氷砂糖でシロップを仕込みます。お湯で割って飲めば、お腹の中からポカポカして、寒い時期には欠かせません。
この季節のダイダイは、まだ青みが残って酸味が強いので、ポン酢用にも搾って冷凍しておきます。残りのダイダイはマーマレードにしましょう。
詳しくは→「ジャム・マーマレード・シロップ」
今年は出の遅かった落ち鮎も、やっと届きました。猛暑のせいでしょうか。小ぶりで卵がまだ成熟していない感じです。
素焼きにしてから、頭から骨まで食べられるように煮浸しにします。子持ち鮎の美味しさはこの季節だけの贅沢です。
これで冬ごもりしても大丈夫。ありがたや。
詳しくは→「落ち鮎の煮浸し」
11月19日(土)秋の恵み
晴天続きの日を選んで、柿を吊るしました。今年は少な目。齢とともに少しずつ規模も縮小です。
とはいえ、好物なので、できる限りは作りたいと思っています。
風に揺れる柿の暖かな色。幸福眼福です。
地物の大根もたくさん出始めて、今期初の大根の甘酢漬けも仕込んで、いよいよ冬がやって来ます。
秋の陽射しは、部屋の奥まで射しこんできてポカポカと暖かく、静かで穏やかですが、物淋しくもあります。
あちこちから果物もたくさん。みかんはわが家の産。ものすごく酸っぱくて、外皮も実の袋も硬くてそのまま食べるには不向きでしたが、何がどうなったのか。今年のみかんは人が変わったように美味しくなりました。
程よく酸味も残り、甘くて、袋も柔らかくて、とても美味しくなりました。不思議、不思議。
ある境を越える時、ある峠を越える時、というのはどんな事にでも必ずあるように感じています。
わが家のみかんもひと山越えて、一皮剝けたのでしょうか。
10月9日(月)急転直下
先週までは半袖だったのに、一気に11月並みに冷え込んで冷たい雨もここ2日。
この夏の暑さで、さすがに作る気のしなかったスモークベーコン。冷たい雨の降るこんな日は、火の番をしながら半日ゆっくりスモークするにはぴったりです。
発酵食品はあまりに暑いとうまくできませんが、快適な温度に下がってきました。
数日前に仕込んだザワークラウトもちょうど食べ頃。ついでに粒マスタードも作ったので、今晩のメニューが揃いました。
天然酵母パンも猛暑は苦手。こちらも美味しそうに焼けまして、ゆったり料理を作るこんな日は、かけがえがありません。
空気も冷えて雨もたっぷり降り、来週のキノコ採りにも期待が膨らんできました。
ようやくの秋です。
8月11日(金)台風接近
のろのろ台風がようやく過ぎ去ったところに、今度は海をまっすぐこちらに向かって来る台風が発生して、暖かい海で力を蓄えながら、来週はどうにも直撃態勢が避けられそうにありません。
カラカラの猛暑続きの後は雨続きで、来週のキノコはいいかも・・・と師匠と段取り検討中でしたが、どうなりますか。
今年の梅干しが出来上がりました。お日さまと赤紫蘇にきれいに染まって今年もよくできました。
漬けあがったばかりの梅干しは新鮮で、それはそれは美味しいものですが、古漬けの梅も塩が丸くなって、それはそれでまた美味しいです。
友人から毎年恒例、ブルーベリーもたくさん届き、ジャムもたくさん出来上がりました。
美味しい恵み、感謝です。
空はまだ、やって来る台風の気配は見えませんが、少し風が出てきましたか。何事もなく過ぎ去ってほしいと願うばかりです。
7月21日(金)梅雨明け
毎年悩ましい梅雨明け宣言。
昨日、東海地方の梅雨明け宣言がありましたが、熱海はどう見ても関東に近い。これが一山越えて三島になれば、「まあ、そうだね」という気持ちにもなろうというもの。
天気予報では、しばらく晴れマークが続いているので、梅干しの土用干しをすることにしました。
今年の仕込み量は8㎏。紫蘇、お塩等々含めると10㎏。重石をかけている時はさらに重く、さすがに持ち上げるのも大変です。
さてさて、いつまでできるでしょうか。いつまでもとは思ってはいますが、少しずつ身の丈に合わせていきますか。
6月19日(月)プラム・プラム&プラム
「びっくりするから、見に来て!」と友人が言うので、行ってみれば・・・・たわわに実ったプラムは、枝という枝を埋め尽くして、木肌が見えないほど。 あまりの鈴なりの重さに耐えかねてか、大枝が2本裂けるように折れているような有様。
数年前に大きく切り戻してから、しばらく実がならなかったので、そのせいもあってか、あきれるほどでした。
全部収穫すれば、恐らく軽く100㎏は越えそうでしたが、食べられる分だけ収穫してきました。
瑞々しいプラムは、何と言っても生のままが一番ですが、とても食べきれません。
3日間、ひたすらジャムを作ること8回。さすがに疲れたし、飽きたし、夢に出てきそうだし。それでも何とか無駄なく作り終えました。
プラムジャムは格別。深紅のルビーのように輝くばかりの色は、まさに眼福です。
コンポートも作ってみました。仕上げにラム酒を加えて、これもなかなか。
夏の恵み、ごちそうさま、ありがとう。
5月31日(水)梅雨入り
友人が梅とビワを採って持ってきてくれました。一昨日、5月29日に静岡県は梅雨入りしました。少し早いようですが、もうそんな季節になりました。
新生姜も今が旬。ゴロゴロ大きめに切って、甘酢漬けにします。ほんのり桜色に色づいて眼も口も楽しませてくれます。
5月19日(木)ドクダミ
ドクダミの白い花が美しい季節です。
十薬とも言われるドクダミ。蕾を付ける頃に最も薬効が高まると言われています。
今年も摘み取って、よく洗い、ビンにギュウギュウ詰め込んでホワイトリカーを並々と。
このまま3年寝かせます。
化粧水やクリームも身近なもので手作りしています。
何年か前に、長年使い続けてきた蜜蠟のクリームで、急に発疹が出ました。皮膚科の漢方医の先生によれば、スギ花粉症と同じで、蓄積されて行って、ある日発症するということはありうるとのこと。
齢とともに体内の免疫系統も変化もしているでしょうし・・・・かなり残念でした。
一方ドクダミ化粧水は、ほぼ生まれてこの方使っていますが大丈夫です。同じ漢方医の先生によれば、手作りの化粧水は3年は漬け込んだものがいいよとのこと。以来、そのアドバイスを守っています。
右側の琥珀色のビンは2019年仕込みのもの。今年から使っています。
5月5日(金)夏近し
昨日は各地で夏日の報告がされていました。爽やかな五月晴れが続いています。わが家では、日陰や室内は少し肌寒いくらいです。
ななちゃんはお気に入りの出窓の大皿の中で、毛づくろいにいそしんでいます。季節をよく知っていて、季節ごと、日々のお天気、一日の時間でもお気に入りの場所を変えます。
見ているだけで幸せ。
よい季節になって来たので、布ぞうりを少し作りました。
仲良しの友人の贔屓なので、今日のお土産に持って行こう。
4月21日(金)初夏の味
甘夏が美味しくなる季節です。
毎年、友人宅の甘夏を収穫して、たらふく食べています。今年は友人の夫君もお手伝いをしてくれて、ざっと見おおよそ200㎏くらいの収穫量だったでしょうか。
水分たっぷりの甘夏は初夏の味。それでも酸っぱいので食べない、とのたまう夫君のために、コンポートを作ってみました。
私はそのまま食べた方が断然美味しいと思うけど‥‥
4月1日(土)木の芽どき
今年は春が早く、山椒の新芽も一気に芽吹き始め、早くも花が付いてきました。
のんびりしていると固くなってしまうので大急ぎで収穫。
大きなザルに一杯で出来上りは小ビン2つ。労力の割には報われない感あり。
それでもこれだけは欠かせません。ほんのお箸に一つまみでご飯が一杯食べられる春濃縮の美味しさ。今年もできて上々。
桜も花が散り始め、若葉がグングン大きくなってきました。
例年ですと、5月くらいに作る桜葉の塩漬けを早めに作ることにしました。
形はどうしても小ぶりになりますが、ヤワヤワのの葉っぱは筋まで柔らかいので、早くも来春の桜餅が楽しみになりました。
塩水を使ってもいいのですが、私は塩漬けする時には白梅酢を使います。
白梅酢がとれるのは、梅干しを漬ける時ですから6月です。桜葉の時期とは当然合いませんので、去年取り置いた白梅酢を使います。
漬けた桜葉が出来上がるのは翌年。都合2年がかりということになります。結構気の長い話です。
保存食や発酵食品を作っていると、自然の営みに人は合わせて暮していたのだなあと折あるごとに思います。その普通のことが失われてしまって、どこに行き着くのでしょうか。豊かで幸せだとは少なくとも私には思えないでいます。
少しずつこっそりながら抵抗しようと思っています。