日本列島は、4つの大きなプレートがせめぎ合うちょうど上にあります。災害列島たる所以でもあります。
4つのうち、唯一フィリピン海プレート上にあるのが伊豆半島です。 およそ2000万年前の太平洋上の小さな火山島が、フィリピン海プレートに乗って北上し、本州に衝突して出来上がった伊豆半島。
なんだかまるで「ひょっこりひょうたん島」のようで、想像を搔き立ててくれます。 そして今なお、北へと本州を押し上げつつあります。
そんな伊豆に暮すようになってから、ずいぶんと月日が経ちました。 成り立ちの面白さ、独特の地層や伊豆半島固有の植物たち。
歩いて、歩いて、伊豆の自慢をしたいと思います。
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植物は類似した種が多く、
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4月9日(水)岩戸山
こんなに近くなのに一度も来たことがないという友人夫妻と、十国峠から岩戸山、石仏の道を歩きました。
私はササっと歩きたい時や植物観察には午前中だけよく出かけて来ます。
出発地の姫の沢公園は、それはそれは見事な多様な桜の競演でした。寒い日が続いたせいか、いろいろな桜が一気に咲いてきたような感じです。十国峠辺りの高さになると、大島桜はまだこれからの感じ。例年なら4月の終わりに咲くマメザクラは、満開を迎えた木が多かったのは意外でした。
東光寺を訪ねたところ、ちょうど住職様がおいでで、本堂が開いていました。
私の好きな閻魔様と奪衣婆様。
奪衣婆様は立て膝で座っておられますが、女性のこの座り方は鎌倉時代を境にして変わることを伺いました。鎌倉時代や戦国時代は、女性も立て膝が一般的だったということを初めて知りました。
立て膝のこの奪衣婆様は、ずいぶんと古い時代に造られたものだったのですね。永い年月を経て、丸く風化した姿や顔の造作は、地獄の番人らしからぬ穏やかな風貌になっています。
岩戸山への道すがら、石仏の道も桜は満開。オオバヤシャブシの大木の横にも大島桜があったのですね。咲いて初めて気づきました。
本日のスミレ3種。
どこでも見かける一番馴染み深いタチツボスミレも、これだけ群れ咲くと見ごたえあり。
ナガハシスミレ、マルバスミレが咲き始めて、スミレの季節の中盤に差し掛かってきました。
今年は存分に桜を楽しみました。間もなく若葉の季節がやって来ます。
4月7日(月)函南原生林
今年の3月は寒い日が続き、雪もよく降りました。そのためか、林床の花たちは少し遅れ気味。
水辺の花たち。
スミレも遅く、ナガバノスミレサイシンがほとんど。やっと一つ、エイザンスミレを見つけました。