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5月の染料植物 ●●●
コゴメウツギ(小米空木)
2017年
科名は違うものの「ウツギ」の名がつく花たちが次々に咲き始めました。
本家「ウツギ」は歌にも謳われていて、「卯の花」と言った方が馴染み深いと思います。
初夏を告げる花です。
ウツギもハコネウツギもよく染まりますが、私はコゴメウツギをよく使います。
バラ科特有の赤味の色が染められます。
●●● 5月の染料植物 ●●● 2016年
ヤマボウシ(山法師)
ヤマボウシの花が咲くと、初夏の訪れを感じます。
涼やかな風車のようで、すっきりした姿が美しい花です。
上向きに咲くので、木の下を歩いていても気付かないことがありますが、高いところから見るとよくわかります。
白い花びらのようなのは総苞片。真中の丸いのが花です。
花を愛で、実もおいしくお腹におさまり、葉が緑を深くする頃、染料にいただきます。
おまけ
ノイバラ(野茨、野薔薇)
散歩中、思わず足を止めました。日本の原種のバラ。サンショウバラ、ハマナスなども一重ですが、端正な美しい花です。
バラもまた良い染料です。 6月になると海岸のハマナスやノイバラも実を付けますが、こちらは果実酒の材料となります。赤味の果実酒は香りも高く、これも一種の草木染ですね。
昨年漬けたハマナスの果実酒。
バラ科の植物は、たとえ白バラでも赤い色素を持っています。
果実酒にしてみるとよくわかります。