4月の染料植物 

コデマリ(小手鞠)

         2017年

コデマリの花が咲き始めると春も終盤、初夏の兆しも感じます。 

コデマリは、子供の頃、庭にこんもり大きな塊のような茂みがあって、その下に隠れて遊んだ思い出がよみがえる懐かしい花です。

 

今でも大好きで、剪定を兼ねて染めにも使います。 細い頼りなげな枝なのに、よく染まるバラ科の染材です。

 

 

 


 

● 4月の染料植物 ● 2016年

 

アカメガシワ(赤芽槲)

 

新緑が美しいですね。 

様々な緑色、どれ一つ同じものがありません。

 

意外にも、草木染で一番難しいのが緑色です。

 

 

私たちがごく普通に目にするような、葉っぱの緑色はまず染まりません。

 

銅媒染で無理やり緑系統にもっていくか、藍で下染した上に黄色の染を重ねるか、の2つです。 

 

銅媒染はやめていますし、藍染は絹とは相性が悪いので 染めません。

緑色は染められないわけですが、それも良しとしています。 

植物が素直にくれる色が一番です。

 

アカメガシワの新芽。 まるで花が咲いたようです。

 <C-1>

技法 / 平織(網代文)

染 /  赤芽槲

<B-2>

技法 / 平織

染 / 赤芽